滴々閑話 RSSフィード

つまらない話しを時々しましょう。
年代や内容や文体はその都度ことなるでしょうが、
とにかく書き留めることが第一と思っていますのでご容赦願います。
相馬龍久

2012-01-04

鶴岡

01:36

父が弟繁美の文章を褒めて私に聞かせてくれたことがある。正確ではないかもしれないがまだ10代だったわたしにも強烈な情景描写として脳裏に焼き付いている。

「この線路の遥か彼方に東京がある、そう思うと矢も楯もたまらず耳を線路に押し付けた」おそらくゴーという音がして、東京へ向かう列車を想像していたことだろう。また晩年も体が弱く入退院をくりかえしていた。弱った叔父の葉書に「だんだん葉書が大きくなってくる」と書いてあったそうな。もう葉書すら文章で埋められないというこだと、父は解説してくれた。

あまり鶴岡のことばかり書いていると話が進まなくなってしまうが、この兄妹たちが住んでいた近所に 石原完爾の甥や昭和の剣豪佐藤忠三はたまた酒井家の殿様などがいた。私は居酒屋のカウンター越しに色々な人からたくさんの面白い話を40年ちかく聞いていた。